効 果EFFECT
高齢者の中には認知症の方も多いのですが、時間の感覚が無く昼夜逆転生活を送っていた方が、毎日お昼が近くなると、子どもたちが遊びに来ることを理解して、昼夜の区別ができるようになった方がいます。
入居当時は車いすで自立して歩けなかった方が、子どもたちとふれあううちに、自分で歩くことができるようになった方もいます。
この取組みによる子どもたちへの効果があるのかどうか、当初は半信半疑でした。地域性もあり、おじいちゃんおばあちゃんたちが身近な存在の中で保育園での幼老連携の取組みが与える効果はどれくらいなのか、見当もつきませんでした。
しかし、いざ交流を始めてみると保護者の方から色々なお話を聞くことができました。
ある大学の研究によると、未就学時期に様々な人たちと触れ合う機会を持った子どもは、その多様性からくる違い、例えば高齢者であったり、障害を持っていたりする人を特別な目で見ることなく男女差と同じように当たり前の違いとして受け入れることができる傾向があるとのことです。
子育てと介護の
未来予想図FUTURE
私たちは、「介護」と「子育て」というそれぞれの社会福祉が抱える課題を幼老連携という取り組みで、新しい社会福祉のかたちとして課題解決の1つの方策となりうるのではないかと考え、これを日本のみならず、世界へと広げていきたいという想いで取り組んで参ります。